映画「風立ちぬ」を観てきました

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ジブリはやっぱりジブリでした


大したことは書けませんが、20代の私の第一印象としては、「走馬灯のような話だったな」という感じでした

まさに8月ということで、原爆、戦争にまつわるニュースもよく見かける時期ですが、もちろん自分自身戦争なんて経験しているわけでもなく、また祖父母からそういった話を聞いたこともありません(地域的なこともあるのでしょう)

また原作の本も読んでない中での視聴だったので、ジブリの画を観に行く!くらいのつもりでした

結果から言えば、「昭和の美しい生き方」の一例が示されているのかなと思ったのですが、(動く)画を観るという点では十分に満足できました

何かに夢中な理系男子はやはり引き込まれるところがあります

サバのエピソードなんかいいですね

(余談ですが別件で今サバの缶詰が売れているのだとか → 「サバ缶」が売れすぎてスーパー品薄、売り切れ またもやTVのダイエット特集で買い物客が殺到!!! (1/2) : J-CASTニュース

最初の夢の中で飛行機に乗るシーンも、随所の作画のシーンも、さりげなくこだわっているサウンドと合わせて観ていて気持ちいい描写でした

音といえばすごいなと思ったのが地震のシーン。「ゴオオオンゴオオン」とうなる音がするのですが、じつに生々しいというか非現実的であるがゆえにかえってリアルな感じがしました

で公式HPを見てみると

映画制作初期段階から効果音を人の声で作ることにこだわりをみせた宮崎監督。 飛行機のプロペラ音や蒸気機関車の蒸気。車のエンジンの音や関東大震災の地響きの音。さまざまな音が人の声で表現されている。
風立ちぬ プロダクションノート

とあります。なるほど、人の声だったんですね

他にも音といえば、忘れてはいけないのがED・主題歌の「ひこうき雲」。松任谷由実ではなく荒井由実(当時)の曲です。主題歌決定秘話はこちら → ユーミンが必要だった理由 松任谷由実×鈴木敏夫トークショー : インタビュー : ジブリをいっぱい : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

最後のエンドロールでこれが流れたときは、内容がいまいち飲み込めてなかったのにぐっと来ました。すごかった

素敵な曲ですね。もう一度じっくり聴いてみたいです

公開前から話題になっていた主人公の声(庵野秀明)は…比較しようがないので判断できませんが、たしかに最初は違和感ありました。最後の方はこれもハマってるかなって思いましたが


こんな感じで特に深い考察はできない私でもいろいろ引き出しが出てくるジブリはさすがだなと思います

昨年のコクリコ坂でも思いましたが、ああこの世界で過ごしてみたいな、と思わせてくれる作品でした


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ただ、いろいろな意味で、分かっていながら終わり(破滅)に向かうのもな…という複雑な感情は持ちましたけどね